資金調達率の目的
資金調達率は、先物契約の価格が原資産の現物価格と極めて一致するように設計された仕組みです。
なぜ資金調達率が重要なのか?
従来の先物契約は毎月または四半期ごとに決済され、その時点で先物価格は現物価格に収束し、建玉(未決済のポジション)はすべて期限切れとなります。暗号資産デリバティブ取引所で広く提供されている先物契約は、従来の先物契約と同様に機能しますが、「期限がない」という重要な違いがあります。ポジションが強制決済されない限り、トレーダーは異なる受渡し月を追跡することなく、ポジションを無期限に保有することができます。このため、先物契約の取引は、現物市場におけるペアの取引に非常に似ています。
先物契約は従来の方法で決済されるわけではないため、暗号資産取引所では、先物契約価格が原資産の指標に追従するよう、資金調達率を導入しています。
資金調達率とは?
資金調達率は、ロングポジションまたはショートポジションを保有するトレーダー間で行われる、先物契約価格と現物価格の差に応じた定期的な支払いとなるものです。
⬆️ 強気相場では、資金調達率はプラスとなり、ロングのトレーダーがショートのトレーダーに支払います。
⬇️ 弱気相場では、資金調達率はマイナスとなり、ショートのトレーダーがロングのトレーダーに支払います。
LBankでは、資金調達率の送金に手数料はかかりません。これらの支払いはトレーダー間で直接行われます。
LBankの先物取引プラットフォームでは、資金調達手数料の計算タイミングが暗号資産によって異なります。特定の暗号資産の資金調達率の徴収サイクルを表示するには、先物取引インターフェースに移動して暗号資産を選択し、右上隅にある資金調達率とカウントダウンタイマーをクリックしてください。ポップアップで関連する詳細が表示されます。
資金調達手数料の計算方法
資金調達手数料は以下のように計算されます。
資金調達手数料 = ポジション価額 × 資金調達率 |
上記右辺のうち、
ポジション価額 = マーク価格 × 先物契約サイズ |
資金調達率の決定因子
資金調達率は、金利とプレミアムの2要素で構成されます。プレミアムは、無期限契約の価格が原資産価格に収束することを保証するために重要な要素です。
LBankは、現金同等物を保有する方がBTC同等物を保有するよりも高いリターンが得られると仮定し、一律の金利を適用します。デフォルトでは、金利は1日あたり0.03%(資金調達サイクルごとに0.01%)に設定されていますが、フェデラルファンド金利の変動など、市況に応じて調整される場合があります。
無期限契約とマーク価格との間に著しい価格乖離が存在する場合、プレミアム指数が使用され、価格の収束が行われます。プレミアム指数は各商品について以下のように計算されます。
プレミアム指数 (P) = [Max(0, インパクトBid価格 − 現物価格) - Max(0, 現物価格 − インパクトAsk価格)] / 現物価格 |
上記右辺のうち、
インパクトBid価格:インパクト証拠金に基づく想定元本取引額の購入価格です。 インパクトAsk価格:インパクト証拠金に基づく想定元本取引額の売却価格です。 |
インパクト証拠金に基づく想定元本取引額とは、200 USDTの証拠金で取引可能なUSDTの金額で、デフォルトでは4,000 USDTに設定されています。
LBankはプレミアム指数を毎秒計算し、資金調達時までにおけるすべての指数の時間加重平均を計算します。
資金調達率自体は以下の公式で決定されます。
資金調達率 (F) = プレミアム指数 (P) + clamp(0.01% − プレミアム指数 (P), 0.05%, −0.05%) |
つまり、プレミアム指数が−0.04%から0.06%の間にある場合、資金調達率は0.01%(金利)に等しくなります。金利 (I) とプレミアム指数 (P) の差が±0.05%以内である場合は以下のように計算されます。
F = P + (I − P) = I |
したがって、このような場合、資金調達率は金利と等しくなります。
資金調達率を確認するには?
Web
手順:
- 👉次のサイト https://www.lbank.com/ja へ移動してください。
- [先物]をタップし、[対象ペア]を選択するか、直接検索します。
- 以下に表示されている通り、各ペアの資金調達率/カウントダウンの詳細を確認してください。
- 詳しくは、[さらに詳しく]または[資金調達率の履歴]をタップしてください。
アプリ
手順:
- LBankアプリを開いて[先物]をタップし、
- [対象ペア]をタップして選択するか、直接検索してください。
- [資金調達率/カウントダウン]をタップすると、定義を確認できます。
- 詳しくは、[さらに詳しく]をタップしてください。
- [わかりました]をタップして戻ります。
- [さらに詳しく]をタップすると、詳細が表示されます。
- [カレンダー]アイコンから日付範囲を設定して[確認]をタップすると、詳細な結果が表示されます。
*翻訳に相違がある場合は、英語版が優先されるものとします。
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